こんにちは。助産師として働いている助産院きみおもいの大脇です。

私が助産師になりたいと初めて思ったのは中学2年生の時でした。
母が出産話をよくしてくれて、「産まれる」ということにとても興味がありました。

テレビで助産師という仕事を初めて知った時「これだ!!」と思ったのを今でも覚えています。
でも当時はどうやってなるかもわからず、医師くらいの頭の良さがなければ慣れないものなのだと思っており、なかなか先生や親に言えませんでした。
「赤ちゃんに関われる仕事って素敵だな」と思い、そこから助産師という仕事を少しずつ調べていくうちに「この仕事は、命の誕生に立ち会える特別な仕事なんだ」と気づきました。
そこでこの記事では、助産師に興味を持ってくれた学生のあなたに向けて
- 助産師ってどんな仕事をしているの?
- 助産師になるには、どんな進路を選べばいいの?
- どんな勉強が必要なの?
- 実際の助産師の声
など、私自身の経験もまじえて、できるだけわかりやすく解説していきますね。
助産師ってどんな仕事?赤ちゃんだけじゃない、ママのそばにいる専門職

「助産師=赤ちゃんを取り上げる人」と思っている方も多いかもしれません。
もちろんそれも正しいですが、実はもっと幅広いお仕事をしています。
助産師の主な仕事
仕事例 | 内容 |
---|---|
分娩介助 | 出産時に赤ちゃんを取り上げ、母体をサポートします |
妊婦健診 | お腹の赤ちゃんの状態やママの体調をチェックします |
母乳指導 | 授乳のコツやトラブルの対応をサポートします |
産後ケア | 出産後の母胎の回復チェック、育児相談 |
赤ちゃんのケア | 赤ちゃんの健康確認 |
メンタルケア | 妊娠中や産後の不安に寄り添い、心のケアを行います |
性教育・保健指導 | 学校や地域での講義・相談対応を行うことも |

赤ちゃんだけでなく、ママの心と体を支える、女性に寄り添うお仕事です。
助産師になるには?3つの進路パターンがあります

助産師になるには「助産師国家試験」に合格しなければいけません。そしてその前に「看護師資格」も必要です。
看護師の資格を持っていないと助産師にはなれないのです。
つまり「看護師+助産師」になることが必須条件です。
高校卒業後に進む道はこの3つ!
パターン | 進学ルート | 特徴 |
---|---|---|
① 看護大学 → 助産師専攻 | 4年+1年(または統合) | 助産師課程を統合している大学なら4年でOK |
② 看護専門学校 → 助産師学校 | 3年+1年 | 学費が安いことが多いけど、倍率が高め |
③ 看護師として就職 → 働きながら助産師学校へ | 最短3年+実務+1年 | 実践を積んでから学び直すスタイル |

高校時代は理系を選択し、数学と生物を中心に頑張っていました。
高校生のうちにやっておくと役立つこと


助産師になるには、専門知識や実技だけでなく「心の力」も必要になります。
勉強面で大切なこと
- 理系科目(生物・化学・数学):受験科目や看護の基礎になります
- 英語:受験科目に入ってくることが多いです
- 国語・作文:小論文や面接で役立ちます
心の準備として大切なこと
- ボランティアや福祉体験に参加して、思いやりの心を育てる
- 赤ちゃん・子どもと関わる体験を積む
- いろんな年齢の人と話すことに慣れておく
- 自分の出産話を聞いたり、助産師という仕事を沢山知る

私の場合は職業体験で助産師がなかったので、総合病院の看護師体験をしました。
その時に助産師さんと話す機会があり、色々お話を聞きました!
その時に勧められて読んだ本がこちら


また助産師になりたいと思った時や、助産師になってから読んだ本のおすすめも貼っておきますね!



大学・専門学校の選び方はどうする?

- 助産師課程があるかどうか
- 国家試験の合格率
- 実習の内容や病院との連携
ポイント①:助産師課程があるかどうか
中には看護師資格だけで終わってしまう学校もあるので、「助産師課程が併設されているか」は必ずチェックしましょう。
ポイント②:国家試験の合格率
実績がある学校は指導も手厚く、就職にも有利になりやすいため、国家試験の合格率もチェックしておきたいポイントです。
ポイント③:実習の内容や病院との連携

出産件数の多い病院と連携している学校の方が、実践力がつきやすいです。

実習先は就職の時優遇してくれる事もあり、その学校の先輩たちの主な就職先も見ておくといいと思います。
助産師になったらどんな場所で働くの?

助産師の就職先例
- 総合病院での常勤
- 助産院やクリニックでの少人数体制
- 地域母子支援センター勤務
- フリーランス(出張助産師)
私はまず総合病院で8年働き、その後結婚による引っ越しのためクリニックへ転職、実務経験をつんだのち助産院を開業しました。
開業しながら地域の仕事などもしており、開業しながらクリニックでパートとして働いていた時もあります。

その時の自分のライフスタイルに合わせて選べることも魅力ですし、医療職なので仕事先がないということはありません。
実際に働いてみてどうだった?助産師のリアルな思い

私はこの仕事が本当に大好きです。命の誕生に立ち会える、本当に素敵な仕事です。
でも楽しいことばかりじゃありません。
- 命の重みに責任を感じる
- 緊急事態には冷静さと判断力が必要
- 不規則な生活で体力勝負な面もある
- 助産師になってからも日々勉強が必要
それでも「一生この仕事をしていたい」「生まれ変わっても助産師になりたい」と思えるくらい、やりがいがあります。

助産師になり10年以上になりますが、日々医療は進んでいくので、勉強は常日頃からしていなくてはいけません。でもその勉強さえも、この仕事が好きなので楽しいと思えるものですよ。

さいごに助産師から伝えたいこと

助産師という仕事は、誰かの人生に深く関われる、かけがえのない職業です。
学生の今、「やってみたい」と思えたその気持ちは本当に尊いもの。もし途中で迷ったとしても、その気持ちはきっとあなたの道しるべになります。
進路に悩んだとき、不安になったとき、ひとつだけ覚えていてください。
「誰かの力になりたい」という思いは、どんな壁も超えていく力になります。

この記事を読んで、より助産師になりたい!と思える方がいれば私は全力で応援します!
