妊娠中、赤ちゃんの健康のために禁煙を意識する妊婦さんは多いですよね。
しかし「夫がアイコスをやめてくれない…」と悩んでいる方も少なくありません。

妊婦自身が禁煙していても、夫が加熱式たばこを続けていると、受動喫煙のリスクや精神的なストレスが増えてしまいます。

この記事では助産師の視点から、妊娠中に夫が禁煙してくれない場合の対処法をまとめてみたので参考にしてくださいね。
妊娠中、夫がアイコスを続けることのリスク

夫のアイコスが妊娠中の母体や赤ちゃんに与える影響を理解してもらうため、まずはリスクを確認しましょう。
- 受動喫煙による影響の可能性
- 三次喫煙の危険性もあり
受動喫煙による影響

加熱式たばこ(アイコスなど)は従来の紙巻きたばこより有害物質が少ないと言われていますが、それでも完全に無害ではありません。

特に受動喫煙が原因で起こる可能性がある影響には以下のようなものがあります。
- 流産や早産のリスク増加
- 低出生体重児になる可能性
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク上昇
- 赤ちゃんの呼吸器系疾患の増加
三次喫煙の危険性

「夫は外で吸っているから大丈夫」と思っていませんか?
しかし加熱式たばこのエアロゾルは衣服や髪、家具、カーテンなどに付着し、家の中の空気を汚染します。

これを三次喫煙といい、赤ちゃんの健康に悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。
夫に禁煙をお願いしてもやめてくれない理由は?

夫がアイコスを続ける理由にはさまざまな背景が考えられます。
- 加熱式たばこは害が少ないと思っている
- 喫煙習慣が長く、簡単にはやめられない
- 妊婦の気持ちを理解していない
加熱式たばこもニコチンを含んでいるため、依存性があり簡単にはやめられません。
夫が妊娠の大変さや受動喫煙のリスクを正しく理解していない場合「ちょっとくらい大丈夫でしょ」と軽く考えられてるケースも。

「アイコスなら大丈夫」と思っている喫煙者は多いですが、完全に無害ではないことを理解してもらう必要があります。
夫に禁煙を促すための対策

以下に夫にアイコスをやめてもらうためのアプローチ方法をまとめてみました。
- 感情的にならず、冷静に話す
- 赤ちゃんの健康への影響を具体的に伝える
- 禁煙外来や代替手段を提案する
- 禁煙のメリットを伝える
- 禁煙成功のためのサポートをする
感情的にならず、冷静に話す

妊娠中はホルモンバランスの影響で情緒が不安定になりがちですが、怒りや悲しみの感情をぶつけると夫が反発してしまうことも。

まずは落ち着いて夫婦間で話しあうことが大切です。
赤ちゃんの健康への影響を具体的に伝える

夫が自分ごととして受け止めやすいように、加熱式たばこが赤ちゃんに与える影響を具体的に説明しましょう。
例えばこんな感じで伝えてみよう

アイコスの煙って、目には見えなくても有害物質が含まれてるんだよね。例えばアイコスを吸ったあとに赤ちゃんを抱っこしたら、赤ちゃんは直接その成分を吸い込んじゃう可能性があるの。特に新生児は呼吸器がまだ未熟だから、ちょっとした影響でも重い症状になることがあるんだよ。
夫が実際に赤ちゃんを抱っこする場面をイメージしやすいように話す。

研究では、妊娠中に受動喫煙すると流産や早産のリスクが約2倍になるって言われてるの。低出生体重で生まれる可能性も高くなって、小さいと体力が弱くて病気になりやすいみたい。」
数字を入れることで「そんなに影響があるのか」と実感しやすくなる。

「アイコスの煙は紙巻きたばこよりは少ないけど、吸ったあとも有害物質が服や髪、壁に付着するって知ってた? 吸い終わってからも、赤ちゃんがそれを吸い込んじゃう可能性があるんだって。だから、外で吸っても安心ってわけじゃないみたい。」
「吸い終わったら大丈夫」という誤解を解く。
夫の育児参加を絡める

妻が妊娠中なのに夫が喫煙をやめてくれない場合、まだ生まれてないため「自分の子供」という自覚がないケースも珍しくありません。
そのため夫の育児参加を絡めながら、自然に禁煙する動機づけを意識づける方法も。
例えばこんな感じで伝えてみよう

赤ちゃんが生まれたら、いっぱい抱っこしてあげたいよね。でも、タバコやアイコスを吸ってると、赤ちゃんに悪影響があるから「抱っこしないで!」って言わなきゃいけなくなるかもしれないの。それって寂しくない?
禁煙外来や代替手段を提案する
「やめなさい!」と強要するよりも、「禁煙外来に行ってみない?」「ニコチンパッチを試してみたら?」といった代替案を提案するのも効果的です。
禁煙のメリットをしっかり伝える

禁煙することで得られるメリットを強調するのも有効です。
- 健康が改善される
- お金が節約できる
- 家の中の空気がキレイになる
- 赤ちゃんにとって安全な環境が作れる
例えばこんな感じで伝えてみよう

禁煙したら単純にお金もすごく浮くんだよね。アイコスって毎月1万円以上かかるし、それを赤ちゃんの将来のために貯金したり、家族で美味しいもの食べたりできたら素敵じゃない?
夫自身のメリットも伝えることで、より前向きに考えてもらおう!
禁煙成功のためのサポートをする

禁煙はストレスがたまりやすいので、「頑張ってるね!」「応援してるよ!」とポジティブな言葉をかけることも大切です。
妊娠中、どうしても夫が喫煙やめてくれない場合の対処法

夫が何を言っても禁煙してくれない場合、妊婦さん自身が自分と赤ちゃんを守る行動を取る必要があります。
受動喫煙を防ぐ工夫をする
- 家の中を禁煙にする
- 喫煙後は必ず服を着替え、手洗いうがいを徹底してもらう
- 空気清浄機を設置する
実家や別の環境に避難する
もし夫が協力的でない場合、一時的に実家に帰るなどの対応も選択肢の一つです。
周囲の協力を得る
夫の家族や友人に協力をお願いし、一緒に説得してもらうのも効果的です。
さいごに。助産師から伝えたいこと

妊娠中の夫のアイコスは、赤ちゃんにとって大きなリスクになります。
しかし感情的にならず冷静に話し合い、夫の立場も考えながら禁煙を促すことが大切です。
それでも難しい場合は、受動喫煙を防ぐための対策を取り、必要なら実家への避難も視野に入れましょう。

私の周りでは「妊娠をきっかけに夫がたばこをやめられた!」なんて友人もいました!夫婦で協力しながら、お腹の赤ちゃんにとって最適な環境を整えていけるといいですね!
