妊娠中からできる母乳育児の準備は?乳頭ケア方法など助産師がまとめてみました

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母乳育児をしたいと思っている方にとって、妊娠中からの準備はとても大切です。

助産師きみ

出産後にスムーズに授乳をスタートできるよう、今から意識しておきたいポイントをまとめたので参考にしてくださいね!

この記事の監修者

三重県の助産院きみおもい
助産院きみおもい
  • 三重県津市の助産院きみおもい
  • 訪問専門で妊産婦ケアに携わっています
  • 性教育や出張カメラマンとしても活動中
  • 詳しい訪問メニューはこちらから
助産師 大脇希美
助産師 大脇希美
  • 看護師・助産師国家資格取得済
  • 日本胎教協会 胎教アドバイザー資格取得
  • 日本助産師会 & 三重県助産師会 に所属
  • 助産院きみおもいを2017年に開業
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母乳育児の基本を学ぶ

お母さんと赤ちゃん

まずは母乳育児の基本的な知識を身につけましょう。

母乳は赤ちゃんにとって最適な栄養源であり、免疫力を高める働きもあります。

とはいえ「母乳は自然に出るもの」と考えている方も多いですが、実際にはコツが必要です。

正しい知識を持つことで、産後の授乳トラブルを防ぐことができます。

学び方の例

  • 母乳育児に関する書籍やウェブサイトを読む
  • 助産師が開催する母乳育児クラスに参加する
  • 産院や助産院の母乳相談を活用する
助産師きみ

特に授乳の姿勢や赤ちゃんの吸い付き方については、イラストや動画で学ぶとイメージしやすくなります。

自分のおっぱいの形を知る

母乳育児をする上で、自分の乳房や乳頭の形状を知っておくことが大切です。

乳房の形

乳房(おっぱい)の形の図解

乳頭の形

乳頭の形の図解

耳たぶのような柔らかい乳頭が理想的

助産師きみ

乳頭が短い、硬い、陥没しているという方は特にケアが必要です。
次項で紹介するケア方法で乳頭はどんどん変化していくので、妊娠中から頑張りましょう!

乳頭のケアをしておく

お産が終わったらすぐに母乳が出て、赤ちゃんが上手に吸ってくれるわけではありません。

妊娠中から乳頭や乳房のケアをすることで、赤ちゃんが吸いやすくなり、母乳育児がスムーズに進みやすいです。

特に乳頭の形や柔らかさは授乳のしやすさに影響するため、日頃のケアが大切になります。

お手入れを始める時期
  • お腹の赤ちゃんが動くのを感じてから
  • 目安は妊娠16週ごろ、安定期に入ってから
  • 1日1回は実施して妊娠36週に入ったら積極的にしていきましょう

切迫の方などは医師や助産師に相談してから行いましょう。
お腹の張っていないときに行うようにします。

おすすめのケア方法
  • 乳頭の保清をする
  • オイルパックをする
  • 乳頭を優しくマッサージして、乳頭の柔軟性を高める
  • 乳頭の陥没や扁平が気になる場合は、助産師に相談する

乳頭の保清をする

石鹸

1日1回お風呂に入った時に行います。

石鹸で乳頭、乳輪部を洗い、左手で乳頭、乳輪部をつまんでガーゼやタオルでくるんだ右手の指で丁寧に汚れを落とします。

助産師きみ

乳輪は円を描くように洗いましょう。

オイルパックをする

オイルで保湿ケア

乳頭は垢や乳カス、衣類の繊維などで汚れたり、乳口が詰まっていることもあります。

授乳に備えて一度はオイルパックで綺麗にさっぱりさせておきましょう。(入浴前に行うと効果的!)

助産師きみ

乳首の先を爪楊枝や針などで突いて汚れをとるのは、乳首を痛めて感染を起こす原因となる可能性があるのでやめてくださいね。

乳頭の保湿ケアで用意するもの
  • 化粧用コットン
  • ピュアバーユ、ベビーオイル、オリーブ油又はコールドクリームなど
  • サランラップ

乳頭の保湿方法

  • コットンにオイルをたっぷり浸す
  • コットンを乳頭・乳輪部にあて、そのうえにサランラップで覆う(そのまま15〜30分おく)
  • 最後によく洗ってください

乳頭を優しくマッサージする

乳頭のマッサージ方法

乳頭マッサージをすると、赤ちゃんが吸いやすいように形を整えられる他、傷つきやすい乳頭の皮膚を丈夫に鍛える効果もあります。

助産師きみ

赤ちゃんが吸い付く力は思っているよりもずっと強く、毎日の積み重ねが大切ですよ。

マッサージを行うさいは、爪など伸びていると乳頭を傷つけてしまうため、爪は切ってから行いましょう。

乳頭のマッサージ方法

STEP
乳輪の周りに3本の指を当てて、乳房の奥の方にグッと押し込みます。
乳頭のマッサージ方法
STEP
そのまま乳輪部を包み込むようにつまみ、前に引っ張り、引き伸ばすようにします。
乳頭のマッサージ方法
STEP
乳首を元の位置に戻し、次に左右交互にひねるように回します。
乳頭のマッサージ方法
STEP
乳首を前に引き出しながら、乳首を3本の指で軽くしごきます。
乳頭のマッサージ方法

母乳が出やすい体づくりをする

ストレッチする女性

母乳の分泌には、血流やホルモンバランスが深く関わっています。

妊娠中から食事や生活習慣を見直し、母乳が出やすい体づくりをしておくと、産後の授乳がスムーズになります。

母乳が出やすい体づくりのポイント
  • バランスの取れた食事を心がける(鉄分・カルシウム・たんぱく質を意識)
  • 冷えを防ぎ、血流を促す(温かい飲み物や軽い運動を取り入れる)
  • ストレスを溜めず、リラックスする時間を持つ
助産師きみ

特に母乳の原料となる血液をしっかり巡らせることが大切です。適度な運動や深呼吸を取り入れながら、心地よい妊娠生活を送りましょう。

下記では妊娠中におすすめの食べ物やダメな食べ物をまとめてるので、あわせて参考にしてください。

授乳しやすい環境を整える

女性がリラックスできる椅子

赤ちゃんが生まれた後、快適に授乳できるように環境を整えておくと安心です。

特に授乳クッションや椅子などの準備をしておくと疲れにくくなります。

準備しておくと便利なもの
  • 授乳クッション(赤ちゃんを支えやすくする)
  • ゆったり座れる椅子(長時間の授乳でも疲れにくい)
  • 母乳パッド(母乳の漏れを防ぐ)
  • 授乳ケープ(外出先での授乳がスムーズに)
助産師きみ

またパートナーや家族にも母乳育児について知ってもらい、サポートしてもらえるように話しておくのも大切です。

出産後のサポート体制を考える

若い夫婦

産後はホルモンバランスの変化や育児の負担で、疲れやすくなる時期です。

そのため、母乳育児を続けるためには周囲のサポートが欠かせません。

サポート体制を整えるには…

  • 産後すぐに母乳相談ができる助産師を探しておく
  • 家族に育児や家事をサポートしてもらえるよう話し合っておく
  • 産後ケア施設や訪問助産師のサービスを確認しておく

特に初めての育児では、授乳の悩みが出てくることも多いです。

助産師きみ

「母乳が足りているか心配」「乳首が痛い」など、不安を感じたときにすぐ相談できる場所を作っておくと、安心して母乳育児を続けられます。

さいごに。「母乳育児は無理しすぎないこと」が大切

妊婦

妊娠中から母乳育児の準備をしておくことで、産後の授乳がスムーズになりやすくなります。

助産師きみ

母乳育児は、赤ちゃんとお母さんが一緒に成長していく大切な時間です。焦らず、少しずつ準備を進めながら、楽しく育児ができるようにしていきましょう!

搾乳器

ただ母乳育児は素晴らしいものですが、悩みや不安も多いもの。

しかしお母さんと赤ちゃんが肌を通してふれあい、目と目を見つめ合う授乳のひとときは育児の中でとても素敵な体験として残ると思います。

その楽しい経験がトラブルなく少しでもうまく進めていけるよう、私たち助産師は妊娠期からお母さんに寄り添います。

助産師きみ

赤ちゃんとお母さんが健やかに過ごせることが何より大切なので、「絶対に母乳だけ!」と追い詰めず、柔軟に対応していきましょう。

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